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世界の潮流 Nomadic Architecture

遊牧民/ノマドという言葉が、グローバル化して価値の流動化の速度が非常に速い、21世紀の世界的なキーワードになっています。
世界の建築家は、こぞって、コンテナを改造して積み上げた施設の試験的施工に着手しています。状況が変化して、価値の集積が別の場所に移動してしまったとき、コンテナを「カバンのように持ち運ぶ」、まったく新しい建築の考え方。
まだ模索の域を出ませんが、確実に「動く建築」の潮流は始まっています。
SSUTはその潮流に先駆けて、すでに耐震性や耐久性、安全性などの厳しい日本の建築法規をクリアーした、最先端の建築技術です。
すなわち、SSUT工法は、価値の変化への対応という分野において、世界をリードした、画期的な完成形のシステムなのです。

COLUMN

ポストモダンとSSUT工法

いま、様々な側面で、近代=モダンがピークを迎えて、次の時代へのパラダイムチェンジが始まっているという指摘があります。いよいよ、その兆候が2010年代に入って、少しづつ肉眼で見えるようになってきました。
近代の特徴の一つは、ひと、もの、価値の移動速度が、工業技術の発達によって早まっていくということがあります。そしてその移動のインフラは国家(国民国家)が主導して、その環境整備をするということが一般的でした。日本の鉄道網や電力供給網、ヒトラーのアウトバーンはその典型例で、移動インフラの環境整備によって、雇用、景気循環、新たな需要の創出、欲望(夢)の喚起など、様々な機能をそれによって形成していくシステムが、各国で進められました。
近代建築も、そのインフラの結節点において、価値の上昇を増幅するためにその技術開発がなされたともいえます。
たとえば、鉄道が開通して駅ができて、駅周辺に情報や価値や商品が集まってくる。必然的に駅前の土地の価値が相対的に上がる。だからそこに、ビルディング(人工地盤)を重ねて、高い土地の価値を増幅する。それが近代建築の発想です。コンクリートや鋼鉄で、土地の価値をクローン栽培のように増幅する。無制限にそれを許容するならば、ニューヨークの摩天楼のようなものが林立する状態になるのです。1930年代に、すでに価値のクローン栽培と近代建築の関係はそこまで行ってしまっていました。

つまり、近代建築は土地の価値が、場所によって相対的上昇することと不可分。言い方を変えれば、近代建築は、土地とその価値の偏在に従属しているともいえましょう。

しかし、モダン=近代がピークを迎えて、従来の常識では考えられないことが出現し始めました。その代表的なものが、「駅前の空洞化」です。
長期にわたって駅周辺に存在すると思われてきた「価値」が、突然別の場所に移動してしまう。その時、その「価値」の増幅として造られた建築は、置き去りにされてしまいます。

21世紀に入り、インターネットの普及によって、価値の移動は加速度的に早まり

ました。見方を変えれば、従来は密接に関係していた「価値」と「土地」の関係は、
もはや絶対のものではない。その傾向は時代が進行していくにつれて顕著になっていくでしょう。

ポストモダンのもう一つの新しい傾向は、価値を増幅するインフラが、国家の巨大事業ではなく、民衆の自由な動きによって創出される。それを可能にするような技術が発展したということです。その始まりは自動車です。道路という案外単純なインフラが整備されれば、人々が、思いのまま自由に移動する手段として自動車はあります。鉄道のように「連れていってもらう」のではなく、「自ら動く車」です。
そして、その民衆の自由な動きの次なる発展形が、パソコンとインターネットの普及です。これには、国家のインフラがますます無関係になっていきます。
つまり、国家が作った、価値の移動の結節点「関所」を通過することなく、自由に通行ができる時代に突入したということです。そして、その自由性は年々発達し、「モバイル」という言葉が、キーワードになりました。国家のインフラを経由しない、移動可能な、あるいはアメーバのように常に形を変えるネットワークですから、従来のように「価値の偏在」が起こりにくいのです。したがって、その価値の偏在に従属している従来の常識、たとえば駅前のビルディングや便利な場所の集合住宅などは、その存在価値を年々減らしていくという予測が成り立つのです。
とはいえ、時代はらせん状に変化します。ある傾向が見え始めても、必ず旧来の傾向の「揺り戻し」がある。たとえばスカイツリーに象徴されるような、工業技術の発達のデモンストレーションは、現在でも続けられていることは確かです。列車は世界一の速度を競い、高層建築は「ランドマーク」と称して、高さを競います。
しかし、物見遊山的に人々が喜ぶという意味での経済効果はあるとは思いますが、そのことに今後のポストモダン的傾向に対する本質的な答えはありません。むしろ「最後のあだ花」と呼べるものかもしれません。近代的成長の時代は、全く「夢の多い時代」でありましたから。しかし、そのような「夢」にいつまでもしがみついていることは、一種の懐古趣味であるとも言えます。( ALWAYS 三丁目の夕日の懐古趣味を参照)

SSUT工法は、ポストモダン時代、すなわち、価値の所在が目まぐるしく変化する時代の即応した、「建築の新しい形」のプロトタイプでもあります。
「動く建築」ですから、土地に従属して、身動きが取れない従来のビルディングとは一線を画しています。価値の移動をあらかじめ想定して、必要とあれば移動してしまう潜在能力を持った建築。それがSSUT工法なのです。

SSUT工法は、今まさに、発展途上の技術です。これを発達させるのは、パソコンの時と同じように、人々の自由な発想とニーズです。サトコウは、常にその潜在的なニーズの所在にアンテナを張って、皆様と双方向のコミュニケーションを成立させる「場」/プラットフォームを形成したいと思っています。